こんにちは、たじです。
今回は「鋼の錬金術師」に登場する錬成について考察します。
あくまでも筆者が思っていることを書いていますので正解ではないでしょう。
正解は作者の荒川先生のみしることでしょう。
結論:錬金術=真理の扉
作中で真理(神あるいはそれもしくは一または全)は真理の扉なき者=錬金術がつかえないただの人間と言っている。
しかし錬丹術が使えないただの人間とは言っていない。
つまり真理の扉はあくまでも錬金術を使うために必要な物だった。
錬金術と錬丹術の違い
錬成の種類は大きくわけて2つあります。
まず主人公のエドやアルが行っている錬成は錬金術と言われる方法です。
この方法は序盤では火山などの噴火による地殻エネルギーを利用していると言われています。
しかし本当はお父様(ホムンクルス)が所有する賢者の石の力でした。
傷の男(スカー)が終盤でこう言っています。
「地殻エネルギーと術者の間にワンクッション。それはおそらくこの国に錬金術を持ち込んだ者によって国中の地下に張り巡らされた…賢者の石」
錬成にはもう一つ種類があり、それは錬丹術と呼ばれています。
シンの国からやってきたメイは錬丹術師です。
錬丹術は地の流れを読み、術を行使するそうです。
メイほどの熟練者になると遠隔で錬成をすることも可能です。
「地の力の流れを読み、利用するのは錬丹術師の十八番!!!」

相手の力を逆手にとって、術を増幅するのが錬丹術師の技です。
メイの錬丹術のおかげで、最終戦のお父様の錬金術を受け止めることができました。
終盤では傷の男の協力でお父様が作った国土錬成陣は上書きされ、錬金術師は制限なく錬金術本来の力を発揮することができます。
錬金術も錬丹術も同じ地のエネルギーを利用しています。
今までは錬金術の構築式のみ、お父様の賢者の石から力を得ていました。
しかし上書きされたことにより「地殻エネルギーと術者の間にワンクッション」がなくなり、地殻エネルギー100%を発揮できるようになりました。
錬成陣はとても大切な物です。
錬成陣がなければ錬金術しかり錬丹術は発動しません。
円というファクターがあって、初めて錬成ができる。
どんな術師も円を描かなくては錬成ができません。
錬金術師の最大の弱点は円を描くこと。
その間に攻撃をくらっては戦うこともままならないでしょう。
では名のある錬金術はどうしているのか?
答えは予め錬成陣が描かれた物を使用し、円を描く手を省いている。
マスタング大佐は発火布(擦ると火花が出る特殊な素材)という素材でできた手袋に錬成陣を描いています。
錬成陣の書き方は術師で違ってきます。
マスタング大佐の場合は円の上部に炎の絵、円の中心に△が描かれ、円の下部にサラマンダーが描かれています。

名のある術師ほど錬成陣はシンプルです。
マルコー医師は天才ゆえに錬成陣は〇と◇のみで構成されています。
ラスト(ホムンクルス)はこれで一回死んでいます。
手合わせ錬成とはエドとアルが初めてみた錬成方法の言い方です。
錬成陣を描かずに手を合わせるだけで錬成する方法です。
これができるのは「エド」「アル」「イズミ」「マスタング」の4名のみです。
人体錬成をし、真理の一部を知識として得られます。
代価は体の一部です。
脚や体、内臓と視力をもっていかれました。
円というファクターは手を合わせることで体で作ることができ、錬金術が発動します。
術師のイメージで思うがままに作ることができます。
錬金術の禁忌「人体錬成」。
ないものをねだり、代価として体の一部をもっていかれる行為。
命の代価は命しかありません。
つまり亡くなった人をよみがえらすことは不可能というわけです。
エルリック兄弟やイズミ師匠はできると思って人体錬成をして、失敗し代価を支払っています。
人体錬成によりできるのは人の形をしたものです。
エドとアルは母親を錬成したができたものは人の形した全くの別物でした。
さらに一瞬であるがその人の形をしたものにアルの魂が定着します。
エドはそこから右腕を犠牲にして、アルの魂を甲冑に定着させます。
最終話ではエルリック兄弟は人体錬成の性質を完全に理解し、アルは自分の魂を分解することでエドの右腕を再構築します。
そしてエドは自分自身を人体錬成し、真理の扉を壊します。
命の代価は命以外に真理の扉を壊すでもOKでした。
ただし真理の扉を壊したものは錬金術を使うことができなくなります。

真理の扉=錬金術。
誰もが使える錬金術の答えであった。
では錬丹術の場合はどうだろうか?
作中では真理はエドに「錬金術がつかえないただの人間に成り下がってもいいのか?」と問いています。
つまり錬金術は真理の扉が関係しているが、錬丹術はまた違う構築式で術を行使するので関係ない。
最後にアルがシンの国へ行く理由は人々に恩返しと言っているが本当はエドのために錬丹術を習得しようとしているのではないのか?
恩返しの真意はエドへのお礼。
今回のまとめ:鋼の錬丹術師の始まり
真理の扉と錬金術が関係してること間違いないです。
真理の扉がない者に錬金術は使えない。
しかし錬丹術は真理の扉がなくても使えるのではないか?
錬金術と連丹術は似ているが術の行使方法はことなるのでエドは鋼の錬丹術師の道が残っている。